
MD(マーチャンダイザー)は商品の企画全体を見渡す、いわばオーケストラのコンダクター。私たち企画MDA(マーチャンダイザーアシスタント)はMDの下で、演奏者のように個々の企画を進めていきます。靴下部の中で私が担当しているのは、どのような商品をどの店にどのくらいの数量入れるのかを決める仕事。過去の傾向や今年のトレンド予測を考慮して、「売れる!」と思って作った商品がそんなに売れなかったり、逆に予想外に売れる場合もあります。入社以来経験を積んで少しずつ目に見えないトレンドが見えてきましたが、「まだまだ」と思うことの方が多いです。

私が働く際にとくに意識しているのは、「摩擦を恐れずに自分の意見を言う」こと。例えば、どのカラーが人気を集めそうかという議題になったとき、例え10人のうち9人が「赤」といっても、自分が「白」だと思うときは、迷わず「白」と私は言います。お客様が求めるものを追求することは、本当に難しくて、正解はないからです。だからこそ私たちは安易に方向を決めず、いろいろな可能性をとことん考え尽くさなければなりません。チュチュアンナのトップは、そういうお客様満足の追求にまったく妥協のない人。私はそんな姿勢に憧れますし、自分自身ももっと真摯にお客様に向き合っていきたいと思っています。


1Zと書いて、1デカと読む。靴下10足のことを表す業界専門用語です。

くつ下の商品の企画を練る際に飛び交う、この言葉。実は糸の太さを表す単位のことで、これを決めると仕上がり感がより具体的に想像できます。
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